みなさん、こんにちはふみです。今日はよくある、いや非常によくあるインコタームズについての記事を書いていきます。インコタームズは(International Commercial Terms)売買契約を輸出者と輸入者の間で決めるときにもっとも重要な項目が「貿易条件」です。の頭文字をとってインコタームズと日本語で呼ばれています。
ふみ的、押さえるべきポイントは3つあります!
その1、貿易条件
実際これさえわかってればほぼ問題ありません。要はどちらが輸送費やその他諸経費、また危険負担をどの時点まで(から)を負担するかです😊
①費用負担の範囲
②貨物の危険負担の範囲
なるべく両者とも支払いたくないものは支払いたくない。また危険も背負いたくないはずよね。ただ今現在の条件は1936年に決まった国際規則(2010年に改正した2010年版が最新版のものから決められます。)から選びます😊
※近々、インコタームズ2020が採用される予定です。今後、新たな情報が入り次第更新いたします。(4/27に更新させていただきました。)
その2、各条件の費用負担と危険の移転時点
主なインコタームズを取り上げてみましょう!費用負担と危険負担は必ずしも同じ時点とは限りません。今回は、費用と危険負担を輸出者目線で書かさせていただきました😊
矢印の範囲までが輸出者が面倒を見る範囲です。
EXW (イーエックスワークス)は工場出し条件。工場から出た瞬間、全てが輸入者負担です。なので輸出者からしたらとっても楽な方法です。基本的にはエア便を想像してもらえると想像しやすいですね。着払いで荷物を送るイメージです😊DHLやFedexを利用するというのもわかりやすいかもしれません。
輸出者が指定した運送人に渡した時点までです。基本的にはコンテナヤードなどで引き渡したときですね。運送人渡すからと言ってここはEXWとは少し違います。それでも輸出者の負担は軽いですが、私の会社ではあまり使われません。
少し変わった条件。輸出者は輸入者の指定した場所まで運賃を負担。危険負担は少ないものの費用負担が輸出側が多く、基本的にあまり輸出者に好まれません。
CPTに保険がついたのみ
それ以外はCPTと一緒です。輸入者に美味しそうな条件ですね😊
2020年新しいインコタームズの改訂に伴い、DATは廃止され、DPU(仕向地荷下渡)/Delivered at Place Unloadedが新しく仲間入りしました。
DPUは、輸入国の指定仕向地で、商品の荷降ろしを行った後、危険負担・費用負担が買主に移転する条件です。リスクと費用がDAPとは違い、売主が荷下ろしするまで負担しなければならないのです。
DAPは使ったことありません 笑
輸入者が指定した場所まで輸出者が全てを負担します。
輸出者が輸入地での通関、関税の費用を負担します。これも使ったことありませんが、輸入者メリット大きそうですね。指定地が自社だったらまるまる輸入諸経費が浮きますね。
輸出港に停泊中の船の横に貨物を付けるまでが輸出者負担。普通の貨物ではしない条件ですね。木材とかに輸入するときに使うそうです。
はい!私の会社が95%の確率で使用する条件です。輸出者が貨物の面倒を現地の国内まで見るものです。現地側も一番この条件を利用してくれます。とってもわかりやすいです😊
CFRもちょくちょく利用します。輸出者が輸入まで費用を負担してくれるやり方です。親切ですが、実は少し問題もあります。
CFRと保険がついたのみ
こちらも使用されることはたまにありますが弊社ではCFRと一緒で少し費用面に問題があります。
補足
CFRとCIFの場合は、輸出者側の指定した船会社で輸入すると、輸出者側が優遇されていることがあります。要するに、輸出者側で運賃を負担するよりも輸入者が陸揚げ時に支払う額が多かったりします。それこそ横文字でチャージが付いていたり、他の貨物を輸入するときよりも基本料金が高かったりします。他の条件でもそうですが、こちらに負担が少なそうな条件でも船会社はよく見極めて、納得できない場合はこちらで中立的なフォワーダーさんを選ぶのがベストです。それでもダメならFOBや輸出者側に負担が少ないものを選ぶのも手です😊契約時に船会社の問題を解決しておくのがベストでしょう。
その3、わたし的インコタームズの覚え方
これは一番重要です 笑 インコタームズの覚え方です。その都度調べてるのも全然OKですけどね!実際に実務で全部覚える必要はないのですしわたしもよくフォワーダーさんに聞いています😊4種類に分けて覚えてみてください。下記はもはやDAI語ですが参考までに!
全て輸入者負担!
EXW
イーエックスワークス!工場出し! 笑
輸出地のトラックの運転手さんに渡すまで
FCA
Freeで送るのはここまであとはよろしく。
CPT
こちらで費用は負担、あとはパっとたのんだ。
CIP
こちらで費用は負担、Insurance付きでパスします。
日本のどこまで持ち込むのか
DAT
デリバリーはここまであとはターミナルまで。
DAP
デリバリーは指定のアットプレイスまで。
DDP
デリバリー関税込みで全てパスします。
海上輸送のための条件!
FAS
ふねのそばに合わせて出荷します。
FOB
ふねに置かれた瞬間、ぼくたちの責任。
CFR
こちらの船に乗せたら連絡します。
CIF
こちらで Insuranseも負担します。
もはや、余談でしたね 笑 インコタームズについては、どこから輸入するのかまた何を輸入するのかで変わってきます。自身の状況を把握して適切な条件を選ぶようにしたいですね😊詳しく解説しているサイトさんもあるので参考にしてみてください。覚えるのはテストなどだけです〜。実務ではじっくりと本も読んだり相手と相談できますので実際にお仕事を始めようと思う方も安心してくださいね😊
またまとめたものをJpg形式で置いておいきます。ご自由に保存してください!
ではでは、この辺で。
コメント
初めまして、ブログ拝見させて頂きました、私も貿易事務の仕事に携わっているものです。私の主な業務は海外から届いた輸入書類を確認して通関業者さんに提出して配送手配までを主に行っておりますが、実は今輸入書類をどこまでチェックすべきなのか悩んでおります。今は輸入書類の住所から内容など隅々までチェックし不備やミスなどが無いよう確認してから通関業者さんに提出していますが、通関業者さんのほうでも書類チェックが入る為ここまで輸入者側で確認しなくてもいいのか?などどこまでチェックしたらいいのか?などよくわからなくなってきました。繁忙期の書類確認が膨大な量になり今年さらに増える為、このような悩みに至ります。一人で輸入業務を行っており周りに相談できる方もおらず、もしよろしければ、アドバイスなどいただけないでしょうか。貿易に携わっている様々な方からの意見をいただきたいです。もちろん、書類に不備がなく提出できることがベストではありますが、人員追加もなく繁忙期の激務に対応できるよう、ここくらいまで確認できてればokというのを皆さんどこまで行っているのかを知りたい所存です。突然のご連絡申し訳ありません、どうか宜しくお願い致します