みなさんこんにちは、ふみです!
今回は、私の会社における中国からのコンテナ船の海上輸送についてお話ししていこうと思います。
コンテナでものを運ぶと言うことは今では海上輸送では欠かせない輸送手段です。
みなさんは、こんな車を道路で見たことがあるのではありませんか?これは海外からコンテナ船で運ばれてきたもの、もしくはこれからコンテナ船に載って輸送されるものなんですね。
私たちの生活の中には食べ物、日用品、身の回り品などたくさんの輸入品に囲まれて暮らしてるんですね、これらのほとんどはこのコンテナで海外からやってくるんですね。
身近でありながら詳しく知らないと言う方のために、今日は海上輸送についてのポイントをまとめましたので、お話ししていきたいと思います。
1、コンテナについて
まず簡単にコンテナについて簡単にご説明いたします。
コンテナと言うのは、前回お話しした通り、何か特別なものでない限り、海外からくる、ものを運ぶために使う大きな入れ物です。海外からくるものは全てこの中に入れて、海上で輸送されるんですね。
コンテナにはいくつか種類があって、特殊なものを運ばないかぎり基本的にはドライコンテナと言う一般的なコンテナを使います。
そのほかにもリーファーコンテナやタンクコンテナ、オープントップコンテナなどなどあるのですが、特殊なので今回はメインで使用するドライコンテナについてお話しいたします。
このドライコンテナですが、6mタイプと12mタイプがあってそれぞれ日本では馴染みがない単位ですが、20ft、40ftと言う大きさ2つに別れるんですね。
弊社では20ftの方をよく使います。
耐久性を上げるために、表面は凸凹していて、これらが荷主が作り上げる製品を入れて、各国の世界を行き来しているんですね。
このドライコンテナの容量ですが、数字で言うと32~3m3分の荷物が入ります。これは1立方メートルのカートン、1m3のカートンは、縦横高さが1mずつあるカートンですね。
これが大体32個はいると言う計算になりますが、実際はそう言うわけにはいきません。
20ftコンテナの高さは大体2m30cmくらいあるのですが、1m3カートンを積もうとすると、ぴったり詰め込むことができません。コンテナの隙間を埋めるようなカートンをテトリスのように作らない限りどうしてもデッドスペースができてしまいます。
なので基本的には水でもない限り32.9m3入れることは不可能で、デッドスペースを考えるとカートンのサイズ、形状にもよりますが大体28か29m3入ると言うことになるんですね。これは大きさは違えど40ftでも同じことです。
ちなみに、中国では貨物をコンテナに積む人間は工場の人間ではなく、積込専門業者さんがやることがよくあります。
わたしの会社ではバラ積みといって形状が異なるカートンをそのままコンテナに積む方法を取り入れていますが、これは実際積む側も、おろす側も大変な作業なんですね。
手で一個一個運ばないといけませんので、時間もかかるし辛い作業になってしまいます。
設備があればパレットと言って大きい簀子のようないたにカートンを載せて、落ちないようにカートンをラップでグルグル巻いて積荷を固定する方法がいいのですが、フォークリフトがないとおろすことができませんので、弊社では導入しておりません。
これに関係して中国で気を付けたいのは、彼らはついついコンテナに貨物を目一杯積んでしまうことです。
もちろんできるだけ多く運んだ方が、コスパがいいのでデッドスペースがある分空気を運ぶだけになってしまいますので、もったいないのですよね。
それはできるだけ輸入コストを下げたい気持ちもわかるのですが、目一杯扉付近まで詰んでしまうと、雨が侵入してくることもあり、貨物に瑕疵ができてしまったり、さらに開けた瞬間荷物が落ちてきたらコンテナはとても背が高いので、大変危ないですよね。
安全第一が一番重要なので、いつも海外工場には詰みすぎないように注意しています。
2、中国の主要港
次に中国の港についてお話しします。世界には各国に港がたくさん存在していますが、今回は私の取引先メイン国、中国の主要港をピックアップしましょう。
中国のメインの港は下記の通りです。
- 青島 (アオシマ、チンダオ)
- 上海 (シャンハイ)
- 寧波 (ニンボー)
- 温州 (オンシュウ、ウェンジョウ)
- 仙頭 (スワトウ、シャントウ)
- 廈門 (アモイ)
- 深圳 (シンセン、シェンツェん)
- 蛇口 (ジャコウ、ヘビクチ)
- 香港 (ホンコン)
北から南までこれら9つの港が中国の主要港です。カッコ内は読み方を参考に書きました。 読み方が複数あるのは人によって、言い方が違うんですね。
温州のウェンジョウは中国語読み、仙頭のシャントウも中国語読みです。基本日本語では温州はオンシュウ、仙頭はスワトウと読む方が多いですね。
特に上海、香港やシンセンからの輸入はとても多く、2017年の時点で世界のコンテナ取扱量、上海は世界第1位、シンセンは3位となっています。それ以下でも中国が上位を占めているんですね。
それくらい中国との貿易は世界で盛んなのです。
3、コンテナ船の海上運賃
続いてコンテナ船の料金 についてご説明します。
中国には主要港がたくさんあるので、それぞれから出るコンテナ船の海上運賃は距離や船会社によって違います。今日は平均値として一体どのくらいの相場で費用が掛かるのか参考までにご覧下さい。
青島 – 東京 20ft USD150 40ft USD240
上海 – 東京 20ft USD120 40ft USD250
寧波 – 東京 20ft USD180 40ft USD320
温州 – 東京 20ft USD180 40ft USD320
仙頭 – 東京 20ft USD170 40ft USD250
廈門 – 東京 20ft USD130 40ft USD240
深圳 – 東京 20ft USD120 40ft USD150
蛇口 – 東京 20ft USD120 40ft USD150
香港 – 東京 20ft USD90 40ft USD120
この運賃表は各会社ごとに異なり、荷主の取り扱い貨物量が大きければ、その分やすく、またフォワーダーさんの営業力にもよって変わっていくんですね。
日本円に換算すると20ftは1万円~2万円、40ftは1万5千円~3万5千円くらいの運賃です。
しかもこのお値段は相場でも私の会社は安い方なんですね。
ちなみに海上運賃を知らない方にとってはこれが高いか安いかわかりませんよね。もちろん、各会社ごとに値段は違いますが、簡単に国内陸送と比較をするとこの値段は破格の値段でもあります。
例えば東京から大阪まで10tトラックで、ものを運ぼうとすると料金はなんと8 ~10万以上運賃がかかるんです。それを知ると、大量にいろんな会社の貨物を輸送、また国外間という長い距離を運行している、海上コンテナ船の運賃はとても安く感じてしまいますよね。
4、 コンテナ船の運航日数
最後に中国の港から東京港までにどのくらいの日数をかけて船が到着するのかをご紹介いたします。
青島 – 東京 5日間
上海 – 東京 3日間
寧波 – 東京 3~10日間
温州 – 東京 3~5日間
仙頭 – 東京 8~10日間
廈門 – 東京 3~5日間
深圳 – 東京 3~5日間
蛇口 – 東京 3~5日間
香港 – 東京 3~5日間
定期船、いわゆる一般的なコンテナを運ぶコンテナ船の運航スケジュールは出航日が曜日が各会社で決まっていて早いスケジュールであれば3日間で東京に到着します。ですが実際にぴったりと予定通りのスケジュールで来ることは多くありません。
港での船積みが遅れたり、波が荒れたり、濃霧、災害、各国で起きる政治や問題などで遅れたりすることはしょっちゅうあるんですね。なので就航日数は本当に目安として把握しています。
特に夏は台風が発生するので、天気予報をしっかりチェックする必要があり、また冬の日本海は荒れますので、船が遅延することも想定して輸入することが大切です。
ちなみにニンボーと仙頭の船は東京まで最大で10日間かかることもあります。似たような港の位置なのにどうして遅いんだろうと思うかもしれませんが、実はニンボーも汕頭もそんなに港が大きいわけではありません。
どうしても物量が他の港と比べて少なく、一度ここで船積みしてから大きい港、上海港やしんせん 港などに寄港し、追加で船積みをしてから日本にやってくるため日数が他の港より長くかかる場合があるんですね。
以上、中国からの海上輸送のポイント4つについてお話させていただきました。
海上輸送についてお分かりいただけたらとても嬉しいです。
ではでは、この辺で。
画像参考URL :
https://www.trident-containers.com/45… https://www.shippingcontainersuk.com/… https://www.zaslat.cz/jak-spravne-zab… https://www.alcedistributors.us/servi… https://secteu.com/cuba-and-us-sc-lin… http://www.qyshjh.com/ https://www.usinenouvelle.com/expo/fi… https://www.facebook.com/doortodoorho… https://www.meeberg.com/en/new-produc… https://www.portablespace.co.uk/shop/… https://www.rchobbies.co.nz/tamiya-56… https://jp.one-line.com/ja
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